ちょっと老けた?女優復帰のジュリア・ロバーツ、初舞台は酷評の嵐!

honeywest2006-04-21

現地時間19日、人気女優ジュリア・ロバーツ(38歳)が、バーナード・B・ジェイコブズ劇場でブロードウエイ・デビューを果たした。
しかし、プリティ・ウーマンの演技に対する批評家のコメント「modest(地味)」「flat(精彩を欠いた)」「lacklustre(冴えない)」…と、厳しいものばかりで、いい評価は少数だった。
トロント・スター紙は、「プリティ・ウーマンはpretty(かなり)精彩を欠いていた」と見出しをつけ、「彼女の顔はスクリーンでとても明るく輝くが、舞台ではかろうじて現れているだけだ」と酷評。彼女がスターの魅力を舞台で発揮出来なかったことを伝えた。
さらにボストン・グローブ紙は、「150分の退屈」「第1幕のジュリアは、プロザック抗うつ薬)を探しているかのようにステージをぶらついている。」、
ワシントン・ポスト紙は、「ジュリア・ロバーツは、まるで見知らぬ海岸で置き去りにされたかのごとく、“スリー・デイズ・オブ・レイン(3日の雨)”の中を躊躇しながらよろめいている。」、
ニューヨーク・デイリー・ニュース紙は、「スクリーン上で人々を魅了する彼女だが、舞台での存在感は驚くほど小さい。」、
ニューヨーク・ポスト紙のクライヴ・バーンズは、「僕はこの舞台が嫌いだ。悲しいが正直言うと、彼女のことを嫌いにさえ思えた。」「彼女の映画では、魔法のカメラでも使っているのか?」と伝えた。
ニューヨーク・タイムズ紙のベン・ブラントリーは、ジュリアのファンであることを前置きした後、「彼女の声は抑圧され、しばしば聞こえづらかった。」と評し、舞台での彼女はよくなかったことを認めた。
一方、最も寛大な評価を与えたのはシカゴ・サン・タイムズ紙のヘディ・ワイスで、「とても意欲的な舞台で、見るに値する」と伝えている。
彼女が出演したのは、劇作家リチャード・グリーンバーグのミュージカル「スリー・デイズ・オブ・レイン」。
本作は2部構成で、第1幕はジュリア・ロバーツ扮する娘が父親の死の真相を探り、第2幕はその30年前にさかのぼる設定となり、彼女はその娘の母親を演じている。

共演は「The 40 Year Old Virgin(40歳の童貞)」で知られるポール・ラッドと人気ドラマ「エイリアス」のウイル役でお馴染みブラッドレー・クーパー。

ブラッドレーは、昨年の大ヒット作「ウェディング・クラッシャーズ」で主人公の恋のライバルを演じており、映画界でも活躍している。

本作のプロデューサーは、銀幕の大スターであるジュリア・ロバーツの集客力を見込んで起用したと言われている。実際、彼女の舞台デビューは大きな話題となり、チケットの売れ行きも良かった。
彼女が6月18日まで12週出演する「スリー・デイズ・オブ・レイン」は、ほぼ完売状態。ネットオークションサイトeBayでは、最前列のペア席に999ドル(約11万7千円)の値が付くほど高騰していた。
初日を迎えた19日、劇場の前には何百人ものファンが集まり、オプラ・ウィンフリーティム・ロビンススーザン・サランドン、デイヴ・マシューズ、ジェームズ・ガンドルフィーニマイケル・ブルームバーグ市長らが初日の舞台を鑑賞した。
鑑賞後、デイリー・ニュースの取材を受けたティム・ロビンスは、ジュリアの演技に関して「素晴らしかった」とコメントしている。
1990年の「プリティ・ウーマン」で大ブレイクしたジュリア・ロバーツは、2000年の「エリン・ブロコビッチ」でアカデミー主演女優賞を獲得。
現在、彼女のギャラは映画1本2000万ドル(約23.5億円)で、ハリウッド女優の中で最も高給取りとなっているが、今回の舞台のギャラはこの約1%だという。
2004年11月に双子を出産した彼女は、子育てを優先するため、女優を休業していた。


このニュース記事を読んで、スティングが舞台「三文オペラ」に出演した時、一文の価値もないと酷評されたことを思い出しました。この時も声が聞こえづらいって言われてましたね。

もうすぐ日本公開の映画版「レント」を見た時もそう思ったんですけど、やっぱり舞台俳優と映画俳優の差は大きいですよね。もちろん、舞台と映画の両方で活躍している人(マシュー・ブロデリックユアン・マクレガーリーアム・ニーソンなど)もいますが…。