アカデミー賞に6部門でノミネート★ジョージ・クルーニー監督作品「グッドナイト&グッドラック」を見た感想と作品紹介。

アカデミー賞有力、ジョージ・クルーニー監督作品「グッドナイト&グッドラック」の完成披露試写会に行って来ました。今回は真面目に感想を書きます!
『大スター、ジョージ・クルーニーが監督第2作に選んだ「グッドナイト&グッドラック」は、赤狩りに立ち向かい言論の自由を訴えたニュースキャスター、エド・マローを描いた意欲作だ。
1950年代のアメリカ人は、共産主義の台頭を恐れていた。
人々の恐怖心を利用したマッカーシー上院議員赤狩りにより、共産主義者のレッテルを貼られた数千人もの人々が仕事を失い、自殺者も出たが、マスコミは彼の報復を恐れて沈黙していた。
そんな中、CBSで報道番組「See it Now(=今を見よ)」のニュース・キャスターを務めるエド・マローとスタッフらは、圧力に屈せず、真実を伝えようと奮闘する。
マローの報道は人々の共感を呼び、議会はマッカーシー非難決議を採択。彼の影響力は低下し、赤狩り時代が幕を閉じる。
ルーニーの父はニュースキャスターで、彼は5歳の頃からスタジオに出入りしていたという。
'テレビ・ジャーナリズムの父'と呼ばれる偉人エド・マローが、彼にとって特別な存在であることは想像に難くない。
なお、原題「Good Night, And Good Luck(=おやすみなさい、そして幸運を)」は、番組の締めくくりにマローが毎回使っていた決めゼリフである。

グッドナイト&グッドラック」は、第78回アカデミー賞に作品賞、監督賞(ジョージ・クルーニー)、主演男優賞(デヴィッド・ストラザーン)、脚本賞ジョージ・クルーニーグラント・ヘスロヴ)など6部門でノミネート。
デヴィッド・ストラザーンは、80本近くの作品に出演している実力派俳優で、伝説的人物を見事に演じ切っている。
また、ウィットに飛んだ会話で知られるクルーニーの魅力は、'イエロー(臆病者)だな''アカ(共産主義者)よりましさ'といった小粋な表現にも生かされ、思わずニヤリとさせられる。
画面から煙の香りがしそうなほど登場人物がタバコを吸いまくっているのも、タバコに対する規制が厳しい昨今のアメリカでは珍しいことだ。
ジョージ・クルーニーは、体重を増やしてCIAの工作員を演じた「シリアナ」では助演男優賞にノミネートされている。 
監督賞候補の俳優が、別の作品で男優賞候補に挙がったのは史上初だという。
骨太の2作品で候補入りを果たしたジョージ・クルーニー。今年のアカデミー賞は、'クルーニー・イヤー'となるかもしれない。
5月 ヴァージン TOHO シネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー「グッドナイト&グッドラック」、公式サイトはこちら。』
この試写会場のロビーで英字新聞を読む、ただならぬオーラを放つ紳士が。誰かなと思ったらピーター・バラカンさんでした!イメージ通り、優しくて素敵な方でした。「ポッパーズMTV」を見たことがない私にとって、ピーター・バラカンさんは伝説の人...嬉しいハプニングでした。