クリストファー・リーブ急死。

honeywest2004-10-18

ソースはhttp://www.cnn.com/2004/SHOWBIZ/Movies/10/11/obit.reeve/
"Superman"シリーズに主演し、95年6月の落馬事故で脊髄を損傷してからは、脊髄医療と福祉を推進する活動家としても知られたアメリカの映画俳優Christopher Reeve(クリストファー・リーブ(関連記事)が死去した。享年52歳。
Reeveは9日に、ニューヨーク、Westchester郡にある自宅で心臓発作を起こし、昏睡状態で自宅近くの病院に運ばれ、意識が戻らないまま10日午後5時半頃、家族に見守られて息を引き取ったという。
広報担当者によると、彼は一昨年に手や足の指先を少し動かせるまで回復していたが、ここ数週間は床擦れが悪化し、感染症の治療を受けていたという。
Reeveの妻、Danaは"the millions of fans around the world who have supported and loved my husband over the years.(長年にわたって私の夫を支援し愛した世界中の何百万ものファン)"に感謝する声明を発表した。
Reeveは1952年9月25日ニューヨーク生まれ。コーネル大学在学中にソープオペラ"Love of Life" で俳優デビューする。その後ジュリアード学院で演劇を学んだ後、欧州に留学。1976年に舞台"A Matter of Gravity"で伝説の女優Katharine Hepburn(キャサリン・ヘップバーン)と共演し、ブロードウエイ・デビューを飾る。78年に映画"原子力潜水艦浮上せず"の端役で映画界に進出、同年オーディションで約200人の候補者の中からスーパーマン主役に抜擢されてスターの仲間入りを果たした。 スーパーマン・シリーズ終了後はイメージ定着に苦しみながら、様々な役に挑戦していた。その矢先の1995年5月27日米バージニア州で開かれた馬術大会で、急停止した馬に放り出されて首の骨を折り、脊髄を損傷する。一命は取り留めたものの半身不随となってしまう。彼は絶望から一時自殺を考えるが、不屈の精神でリハビリに耐え、自分と同じ障害を持つ人々を救うため、クリストファー・リーブ麻痺基金を設立。福祉活動と胚幹細胞を活用した脊髄再生研究を推進するために活動し、先端医療への財政支援を求めて熱心に政府に働きかけていた。
彼は事故翌年の96年3月25日第68回米アカデミー賞授賞式に出席し、"Hollywood needs to do more,Let's continue to take risks. Let's tackle the issues. In many ways our film community can do it better than anyone else.(ハリウッドはもっと社会問題に取り組む必要があります。危険を冒し続けよう。問題に取り組みましょう。様々な方法で、ハリウッドは他の誰よりも上手にそれを行うことができます。)"とスピーチし、「映画人が力を合わせれば、どんな奇跡だって起こすことができる。私もきっと、スクリーンに戻ってみせる。」と続け、観客は総立ちで彼に拍手を送り、涙をぬぐった。呼吸器をつけ、痛ましい車椅子姿で登場した彼の勇気は、世界中に感動を与え、人々はそこに真のヒーローの姿を見たのであった。
98年には1954年のAlfred Hitchcockアルフレッド・ヒチコック)の名作"Rear Window(邦題:裏窓)"をリメイクしたテレビ映画を製作総指揮し、主演する。オリジナルでJames Stewart(ジェームズ・スチュワート)が演じた足を骨折した主人公の設定を四肢麻痺に変えて車椅子で熱演し、映画俳優組合の賞であるScreen Actors Guildの最優秀俳優に選出された。
近年では青年時代のスーパーマンを描いた人気TVシリーズ"Smallville(邦題:ヤング・スーパーマン)"にDr. Virgil Swann役で2話ゲスト出演(2003年2月25日全米放送の第2シーズン17話"Rosetta"と2004年4月14日放送の第3シーズン17話"Legacy")、2006年公開予定の"Superman Returns"にも参加する予定だった。
2000年Reeveは投資会社NuveenのCMに出演する。そのCMはアメリカの国民的関心事、スーパーボールの合間にオンエアされ、そのCMの中で彼がコンピューター・アニメーションによって"歩く"シーンが大きな反響を呼び、"脊髄損傷患者に過度な期待をさせる"と批判されたこともあった。彼の病状は深刻で自立歩行の望みは全くなかった。しかし彼は最後まで希望を捨てず、脊椎神経再生の治療法を発見する研究者が現れ、自分の足で歩き、俳優として本格復帰する夢を持ち続けていた。
11日「ウォーク・オブ・フェーム」には、彼の突然の死を追悼する映画ファンが大勢訪れ、クリストファー・リーブの名が刻まれた場所に写真やメッセージ、スーパーマンの人形や花束などを捧げ、真のスーパー・ヒーローの死を悼んだ。

スーパーマン ディレクターズカット版 [DVD]

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言わずと知れた彼の代表作。
ある日どこかで [VHS]

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タイムトラベルによって恋に落ちる2人を描いたロマンチックなストーりー"Somewhere in Time"(原題)。彼の俳優としての魅力が存分に味わえます。
共演は元ボンド・ガールの美女Jane Seymour(ジェーン・シーモア)。