追悼：ジョン・ピール - 海外芸能人最新情報 Celebrity-news

honeywest2004-12-03

ソースはhttp://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/tv_and_radio/4008379.stm
http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/tv_and_radio/3955289.stm
2004年10月25日、イギリスで最も有名なDJ、John Peel（ジョン・ピール）が心臓発作で死去した。享年65歳。彼は休暇中で、妻Sheilaとペルー南部の都市クスコに滞在していた。
ジョン・ピールはBBC Radio1で約40年間番組を持ち、様々なバンドのブレイクをサポートした偉大なDJ。近年はRadio 4で"Home Truths"も担当していた。
かつて彼とRadio 1で働いたPaul Gambacciniは、"Every artist once needed John Peel（すべてのミュージシャンが一度は彼を必要とした。）"と彼の功績を讃えた。
音楽通で知られるイギリスのTony Blair（トニー・ブレア）首相はPeelを"an extraordinary and unique personality（非凡でたぐいまれな人物）"と評し、"He unearthed different sounds and people and made them accessible and popular... he was a genuine one off - and a warm and decent human being too. （彼は様々な音楽やバンドを発掘。それらを紹介し、有名にしていった...彼は誠実な人でした−そして暖かく礼儀正しい人物でもありました。）"とコメントを寄せた。
Peelはリバプール近くのHeswallで生まれた。1962年に兵役を終えた後、彼はアメリカへ行き、ダラスのラジオ局で働き始め、そこで様々な音楽に影響を受けた。
そして1967年にRadio 1で深夜番組Top Gearを担当し、当時マイナーだったパンク、レゲエ、ヒップ・ホップなどをいち早く紹介したDJとして、世界的名声を得るに至った。
彼の番組は世代を超えて愛され、彼が推薦する曲やバンドは大きな注目を集め、Pink Floyd、Elton John、White StripesやPulpなど多くのアーティストを成功に導いてきた。彼の顔は知らなくても、イギリスの音楽を好む人ならJohn Peel Sessionという名のアルバムを必ず目にしていることだろう。
彼の新しい音楽に対する好奇心は年齢を重ねるたびに増していったという。そんな彼の元へは、世界中の有望なバンドからデモテープが送られてきた。なぜなら彼らはPeelがそれをどれどけ大切に扱うか知っていたから。
Bury St Edmunds大聖堂で行われた彼の葬儀には、11月の寒さをものともせず何百人ものファンが彼を見送るために集まった。
彼がファンだったLiverpool Football Clubにちなんだ赤い花で彩られた棺は、Mozart（モーツアルト）のAve Verumが流れる中、教会に運ばれた。彼の4人の子供William、Alexandra、Thomas、Florenceの姿もあった。
彼はLiverpool Football Clubの元選手Kenny Dalglish（The Blow MonkeysのDon't Give It Upにも出てくる有名選手）が特にお気に入りで、写真をオフィスに飾っていた。その写真には"God - a likeness（神そのもの）"と書き込んであった。
彼は生前自分の葬儀にThe UndertonesのTeenage Kicksを流すよう公言していた。そしてRadio 1は、彼の死を悼みこの曲を流した。
かつて有名バンドを数々輩出したインディーズレーベルが次々と倒産し、商業主義に走った現在のイギリス音楽業界では、彼の活躍する余地はなかったかもしれない。しかし彼がかつて愛し紹介した音楽は永遠に人々に語り継がれ、多くの若いファンを今後も生み出していくことだろう。
伝説のDJ、John Peel。彼の名は音楽を愛する者の心に深く刻み込まれた。さようなら。そして素晴しい音楽を教えてくれてありがとう。