Janet Leigh(ジャネット・リー)

1927年7月6日カリフォルニア州に生まれる。本名はJeanette Helen Morrison。裕福な牧場の家庭に育ったが15歳でJohn Carlyle (1942) と駆け落ちして結婚するが、4ヶ月後に破局。法的な結婚ではなく、婚姻は無効となった。
成績がよかったため飛び級し、15歳で高校を卒業した後Pacific大学に進み音楽と心理学を専攻したが、そこで知り合った同級生Stanley Reames (1946-1948) と法的な最初の結婚をする。
その頃スキー・リゾートでフロント係をしていた父親の飾っていた彼女の写真が、たまたま遊びにきていたかつてのMGM女優Norma Shearer(ノーマ・シアラー)の目に留まり、MGMのスクリーン・テストを受けることになる。母親も同じ場所でメイドをしていた。
MGMと契約後、多くの作品に若く純情な娘役で出演。やがて多忙の為に夫と離婚する。51年に後に大スターとなる俳優Tony Curtis (トニー・カーティス:1951年6月4日-1962年6月)と結婚して2人の女の子を出産する。
60年、Alfred Hitchcockアルフレッド・ヒッチコック)監督の"Psycho(邦題:サイコ)"(1960)に出演し、Golden Globe賞を受賞。アカデミー助演賞にもノミネートされた。当時彼女は大スターだったので、当然主役と思われていた彼女が序盤で殺されたことに観客は大きなショックを受けたという。スターが殺される役を演じるのも珍しいことだった。
彼女が演じたMarion(マリオン)役には他にEva Marie Saint(エヴァ・マリー・セイント)、Piper Laurie(パイパー・ローリー)、Martha Hyer(マーサ・ハイヤー)、Hope Lange(ホープ・ラング)、Shirley Jones(シャーリー・ジョーンズ)やLana Turner(ラナ・ターナー)などが候補に挙がっていたという。
この映画では有名なタイトル・デザイナー、Saul Bass(ソウル・バス)が多くの名シーンをデザインした。有名なシャワー・シーンの撮影では、70台のカメラがセットされ1週間の撮影期間を要したが、実際に映画に使われたのは数分間だけだったという。
63年Tonyの浮気が原因で離婚し、その半年後にはRobert Brandt (1962年-現在) と再婚。残りの人生を共にした。Tonyも離婚後8ヶ月でChristine Kaufmann(1963年2月8日-1967年)と結婚した。
"Psycho"の後は次第に脇役にまわるようになり、次女Jamie Leeと"The Fog(邦題:ザ・フォッグ)"(1980)で共演。その作品を最後に映画出演はなかったが、次女Jamie Leeの主演作"Halloween H20: 20 Years Later(邦題:ハロウィンH20)"(1998) で久々のスクリーン復帰を果たした。
しかしその後は血管炎を患って闘病生活に入り、2004年10月3日この世を去った。